放射線技師になるためには?

放射線技師になるためには高校を卒業後、文部科学大臣指定の学校、もしくは厚生労働大臣指定の診療放射線技師養成所に通う必要がある。
これらの学校に3年以上通い卒業すると診療放射線技師の国家試験の受験資格が与えられる。
ここで注意が必要なのは学校を卒業すれば放射線技師になれるのではなく、国家試験の受験資格が得られるという点だ。
この国家資格に合格しなければ放射線技師になることはできない。

また、放射線技師に求められるのは新しい知識を絶えず習得しようという意欲と患者さんと接するためのコミュニケーションの能力だ。
医師の指示のもと検査画像を撮影、処理したり、がん治療などで患者さんに放射線を照射したりと様々な仕事がある。
その上で、放射線に関する高い知識や技術を使い、患者さん個人個人の体の状態に合わせた対応をしなければならない。
医療は日進月歩進化しているため常に最新の医療の動向にアンテナを張っていなければ将来的に患者さんの要望に応えられなくなる可能性も高くなるのだ。
そのため、資格を取得した後も知識の習得を絶えず行っていく意欲が必要となる。忙しい仕事の中勉強もしなければならないので強い意志も必要となるだろう。

また、患者さんとコミュニケーションをとれる人でなければあとあとトラブルに発展しかねないため注意が必要だ。
検査方法についての説明や患者さんに寄り添ったケアが必要になることもあるため、相手に対する思いやりと言葉かけができなければならないのである。
コミュニケーション能力と日頃の学習意欲が必要な職種ではあるが、今後も安定した需要がある職種であることは間違いない。
医療系の職業で働きたいのならば、放射線技師の仕事も視野に入れておくことをおすすめする。